自立しようとするから自立できない

 家出、死別、就職、どのようなバックグラウンドがあっても親的な立場より物理的、経済的、心理的に別勘定となり「自立」した、と社会的には評価される。

 

外的な評価がほぼ本人の自立に繋がるので大体の人はそのものさしまで伸びれば問題ない、ボクもそう疑わず10年遅れのスタートを切った。

 

当然「一人暮らし」をすれば自立するくらいの考えは甘い。家計簿をまともに作らない時点で経済的自立を放棄してるに等しいが自虐はさておき。その甘さを体で味わって思ったことは、「自立というのは本人が自立して自由と幸福を目指せなければ意味がない。」

 

脳漿だけとなっても他者と交流を図り、自分にできないこと、足りないことを伝え、代わりにやってもらいかつ相手にも利益を与える、それを自分で考え選択する力がなければたとい宝くじが当たろうと魔王が世界の半分をくれようと何も解決しない。

 

あくまでボクの状況をそう思うだけである。